Apple MusicやSpotifyも危ない?音楽配信サービスでクリック詐欺?!
日本でもようやくサブスクリプション型の音楽配信サービスSpotifyのサービスインが間近に迫ってきて、アメリカではストリーミングがダウンロードを超えた話題も出ているみたいですね。
ノリに乗っている音楽配信サービスだけれど悩みもあって、使用料の分配で権利者と揉めることもしばしば...
アメリカでは数百億ドル規模の訴訟まで起きているのだから、日本ではまだまだ驚きです。市場が拡大すれば、お金が欲しい人たちが群がってくる... 人気の証で仕方ないんでしょうが、やはり驚きです。
そうなればもちろん詐欺の対象にもなるわけで、今後は"クリック詐欺"にも気をつけなければ、との噂もあるようです。
音楽配信サービスでクリック詐欺?
ただ厄介なのが、このサブスクでの被害者は、ユーザーである僕ら視聴者ではなくて、音楽を供給している音楽の権利者がターゲットになってしまう...
詐欺の手口?!
詐欺の手口とはこうだ。
- まず適当なダンスミュージックを100~200曲用意する。
- この音楽の再生ボタンをクリックするプログラムを作れる。
これだけ。
なぜダンスミュージックなのかというと、制作が非常に容易だから。
コンピューターで自動生成できちゃうくらい容易に作れてしまう。DTMを少しかじった方なら1日に10曲は作れるでしょう。そしてダンスミュージック的なトラックであれば誰が聞いてもこれが詐欺目的の曲だとはわからない。そこに立証の難しさが隠れている。
たいていの音楽配信サービスは、クリック数によって購読ユーザーから集めた利用料を分配している。多く再生されれば、多くの分配を得ることができる。
非常にわかりやすいシステムだ。
さっきの話ではないけど、権利者はこのクリック数頼みだけで分配額を決定されるわけだ。ふつうならアデルのクリック数が多いのは容易に想像つくが...
適当なダミー音楽もbotがせっせとクリックをする。
ダミー音楽が、1,2曲であればもしかすると意図的にクリックされていることがバレてしまうかもしれないが、100~200曲を平均的にクリックされれば「ほぼ」と言っていいほど現状では追跡不可能。
実際にこのようなbotが稼働しているのかどうかもまだ報告されていないが、間違いなくターゲットになっているのは確かだ。
今後は??
音楽配信サービスの良さって、膨大な音楽を手軽に聴けることにある。利用者にとってのメリットは、より多くの権利者からの音楽提供が不可欠。
テイラースイフトみたいな「音楽配信サービスには音楽を提供しないよ!」って権利者が多くなったらサービス自体も衰退してしまう。
分配のシステムを根本から変えるのは難しいが、なにかの対策が必要なのは確かなようだ。